583: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/08/08(月) 21:10:13.55 ID:p+28Bi1I0
彼の報告にひとまず胸を撫で下ろす
この作戦の肝はあの2人と言っても過言ではない
彼女の救出に向かっている2人を真っ先に狙われては、そもそもここで敵と戦う意味が無くなってしまう
敵がこちらに攻撃を仕掛けてきてくれたおかげで、その心配は無くなった
しかし、だからと言って戦況が有利という訳でもなかった
「第2射、来ます!」
大久保の声によって意識が頭の中から現実に引き戻される
同時に、前方左舷側に大きな水柱がそびえ立った
水柱の破裂音は衝撃となって押し寄せ、腹の底へと響いた
(……本格的に動き出してきたか)
耳をつんざく轟音に、心の中で悪態を付く
今まで静観ぎみだった敵が、ついに本気でこちらを仕留めに掛かってきた
撤退命令を下した後の敵の砲撃間隔は明らかに広がっていた
しかし、敵へ向かって舵を切った途端に、一転して攻勢を強めてきた
どうやら向こうも砲撃をするしか能がない単細胞ではないらしい
分かってはいたが、今度の敵は一筋縄では行かないようだ
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。