588: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/08/08(月) 21:25:17.80 ID:p+28Bi1I0
『とにかく、復旧は急ぐ』
『後はそっちでどうにかしてくれ』
兵曹長もこちらに構っていられないのだろう、返答を待つこともなく通信を切られた
耳に当てた通信機から流れるノイズはプツリと途切れ、右手に冷たい鉄の感触だけが残る
「クソっ……」
柄にもなく悪態を付いた
切り札たと思っていたミサイルが事実上使用不可能となったのだ
これでは奴に一泡吹かせるどころか、生きて帰れるかも怪しい
考えなしに敵に突っ込もうとしている自分の見通しの甘さに辟易しながら、拳を握りしめる
「敵砲ッ!」
突然、誰かが叫んだ
顔を上げると、目の前に黒い物体がこちらへ飛び込んでくる
(来る……!)
そう思った時には、もう遅かった
何かがはじけ飛ぶような音が聞こえ、強烈な振動に襲われる
体がふわり宙に浮き、すぐさま艦橋の床へと叩き付けられた
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