591: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/08/27(土) 20:44:09.42 ID:lyQ0MxM40
「どこからだ?」
「左舷の砲門です」
非常電話とは、有事の際に艦橋と直接やりとりのできる通信設備のことだ
設備自体は船が改装される前から備え付けらていたものだが、複数個所と同時に連絡を取れないという点で後付けのもに劣っている
わざわざこの電話を使う理由として、通常通信が使えない状況にあるか非常電話でなければならない必要があるなどが考えられるが
どちらにしてもこちらに何かを伝えたいというのは確かだ
小林に取り次ぐように頼むと、通信機の脇に備え付けられた非常電話の受話器を取る
『君嶋少尉ですか?』
受話器をフックから外すと、向こうから切羽詰った声が流れだす
聞き覚えのあるその声の主に
「野田か?」
と返すと、
『そうです』
肯定の返事が返ってきた
やはり彼であったことを確認し、なぜ非常電話で艦橋にかけて来たのかと問う
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