過去ログ - 軍人たちの艦隊コレクション
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624:名無しNIPPER
2016/11/19(土) 10:55:31.45 ID:NqzZnGLY0

  「め、命中……」


 静まり返った艦橋に、ひとつの報告が響いた

 皆、一斉にその声がした方向へと顔を向ける

 そこには双眼鏡を手から放してこちらを見る大久保の顔があった

 目のあった大久保はにやりと口角を上げると、
  

  「命中です! 少尉」 


 主砲の命中を高らかに宣言した

 その報告に艦橋がどよめく

 今まで張りつめていた緊張が一気に解放され、『よしっ』という感嘆の声も聞こえる

 隣に座っている小林も高翌揚を抑えきれないのだろうか、軽く拳を握った右腕を自分に向けている

 かくいう自分も例外ではなく、目的を達成した解放感からか口元が緩んでいた

 それを隠そうと左手を差し出した時、炸裂音が鳴り、体に大きな衝撃が押し寄せる


  「どうした!?」

 
 突然の出来事に観測手へと事態の確認を急ぐ


  「敵です! 敵の砲撃です」


 すぐさま大久保から返事が返ってくる



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