626:名無しNIPPER
2016/11/19(土) 11:10:03.31 ID:NqzZnGLY0
「敵、主砲の静止を確認」
「……来ます!」
必死に勝利の糸口を探すが現実はそう甘くは無い
最後の警告が下されて、いよいよ後が無くなる
事ここに至っては、敵の砲弾が直撃しないようにと祈ることしかできなかった
これから自分たちを葬る敵の姿を目に焼き付けて、最期の覚悟を決めようとしたとき
背後から何かが炸裂するような音が聞こえた
(何だ……? 今のは)
後を追うように伝わってくる微かな振動を感じながら、今の音に正体を探る
敵の攻撃ではないのは確かだ
何しろ、この目で敵の一挙手一投足を確認している
その敵が攻撃を仕掛けて来たならば、とっくに気づいているはずだ
しかし、それが無いと言うことは原因は……
「ミ、ミサイルが発射されています!」
突然、船員の1人が叫ぶ
興奮のせいか少し上ずった声だったが、しっかりとミサイルが発射されたことが伝わってきた
「なっ……どういうことだ?」
反射的にその船員に問いただす
何の前触れもなく発せられたその報告が信じられなかった
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