633:名無しNIPPER
2016/11/19(土) 11:38:38.91 ID:NqzZnGLY0
全ての意識を目の前に現れた黒い鉄の塊へと集中させる
先ほどはコマ送りのように遅く感じていた光景だが、不思議と遅くは感じない
むしろ、宙に放り出されてからどんどん速くなっていく様にすら感じられた
砲の原理上、初速が最も速度が出ているはずだが、それでも自分の目にはそう見えた
ただの錯覚には違いないが、
(これなら奴も避けられない)
と確信するには十分であった
「着弾まで、10…9……」
大久保の秒読みをする声が聞こえてくる
勝負の決着まであと、ほんの少しだ
「6…5…よっ……!?」
だが、唐突に大久保の秒読みが止まる
突然の出来事に思考が停止する
アイツは何を見た、どうしてアイツは秒読みを途中で止めた
その疑問が頭の中を一瞬にして埋め尽くし、砲弾から意識を逸らす
そして、次の瞬間、
「伏せろッ!」
艦橋が白い閃光と頭が割れるような炸裂音に包まれた
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