639: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/12/18(日) 10:01:24.87 ID:543n5fYR0
「気にするな、お前は良くやった」
「後はしっかり休んでろ」
気丈にふるまう日下部に労いの言葉をかけ、休むように言いつける
『でも、奴はまだ……』
しかし、日下部は食い下がる
まるで自分の事など気にしていられないという風に、敵の名を出した
「奴の事は先ほど自分も確認をした」
「あの状況では直ぐには復帰できないだろう」
「それまでに俺達がどうにかする」
そんな日下部に現状を確認したことを伝えた
彼は敵の姿を確認していないからそういうことを言うのだろうと睨んでいたが、そうではなかった
ヘッドホンの向こうの日下部は『違います』と声を荒げて反論すると、
『まだ生きてます』
『奴はまだ、諦めちゃいないんです』
そう言って正面を向くように求めてくる
内心、あの傷でそんなはずはないと思いながらも、正面の敵へと目をやった
水面に浮かぶ敵は、さっき見た時と同じように半分近くを失った姿で微動だにしない
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