655: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2017/01/15(日) 12:47:17.70 ID:riSoZa5X0
「でも、こっちも色々あってな」
献花、樒、線香、持参したそれらを供えながら先を続ける
目が覚めたら数十年後の未来だったこと、海軍も随分変わってしまったこと、自分が士官になったこと
今まであった事を思いつくままに羅列していった
そういえば、あの時はお前が話し手で自分が聞き手だったか
自分の事を思い返しているはずなのに下山田との思い出が一杯に溢れてくる
(本当は、これが来なかった理由なのかもな)
そんな自分をどこか冷静に眺め、ふとそう思う
頭の中では分かっていても、下山田が死んだということを受け入れたくなった
だからこそ、ここへ来るまでにこんなに時間がかかったのかも知れない
「君嶋特務中尉」
不意に後ろから話しかけられる
物思いに耽っていたせいか、近づいてくる人の気配に全く気付く事が出来なかった
内心で驚きつつも、そんな素振りを悟られないようゆっくりと首を回す
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