過去ログ - 少年「アメジストの世界、鯨と踊る」
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27:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 21:50:05.02 ID:3/c7AnEm0
少年「って事があって」クルッ
少女「へえ、不思議だね……私の力が届かないのも、もしかしたらそれのせいかも?」ワン、ツー
少年「突然こっちを振り返ってきたんだ。鳥が教えたのかも」タンッタンッ
少女「それで、どうするの?」クルクルッ
少年「……どうも出来ないよ。本人にとっては複雑な問題だろうし。他人の僕に入りこまれても……嫌なだけだよ」ピタ
少女「なにか話せるきっかけがあると良いのにね」
少年「そうだね。……そうだ、君に渡したいものがあるんだ」
少女「え?」
少年「アクセサリー、作ったんだけど……この精神体に反映されるの、着てる服だけなんだよなぁ」
少女「私の方から送る事は出来るけど……どうしようかな、直接向かおうか?」
少年「いや、止めた方が良いよ。見られて変な騒ぎになってほしくないし、それに」
少女「それに?」
少年「……あまり、君が変な目で見られたくないんだ」
少女「……ありがとう」クス
少年「うーん……そうだ、近いうちにお祭りがあるみたいなんだ。海への感謝を表すための」
少女「! へえ」
少年「蝋燭を灯すみたいだよ。僕も作ったんだ」ニコ
少女「見てみたいなぁ」
少年「おいでよ、待ってるからさ」
少女「うん!」
少女「……あと、どれくらい一緒に居られるかな?」
少年「……もう、あまり長くはないかな」
少女「そう……もっと遊びたいなぁ」
少年「そうだね……」
少年(そうだ。もう少女と過ごせるのは長くない)
少年(……どうにかして、アクセサリーを渡す手段を考えないとな)
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