過去ログ - 少年「アメジストの世界、鯨と踊る」
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43:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 00:00:49.51 ID:p9Ey+JtW0
少女「やっぱり、人の目に付いてたみたい。もうここに居るのも、良く無いかなって」
少年「……そんな」
少年(……でも、分かってた事だ。無理に呼んだのは……他でもない、僕だ)
少女「……そんな顔しないで、出る理由はもう一つあるんだよ」
姪「もう一つ?」
少女「私ね、この広い海を、群れで旅しようと思うんだ」
少女「そうして、一人ぼっちで泣いている子を、笑顔にしてあげたい」
少女「……君みたいにね」
少年「……」
少女「私、もっと自分の力を理解して、困ってる子の声を聞いてあげたいんだ」
少女「長老にも話してあるんだ。好きにしていいって」
少女「そのためには、此処とお別れしないといけない」
少年「……そっか」
少女「ごめんね、せっかく話せたのに。もうお別れなんだ」
姪「……私、もっと話したい事が……たくさん……」ギュッ
少女「……ごめんね」ナデナデ
少年「……覚悟は出来てるんだね」
少女「うん。自分で決めた事だから」
少年「……僕、君と会えて、本当に良かった」
少年「言おうと思ってたのに、毎日が楽しくて、ずっと言えなかったんだ……僕、君の事が――」
少女「しーっ、それ以上言わないで」ピト
少年「!」
少女「それ以上言われたら、行けなくなっちゃうよ……お願い」グスッ
少年「……少女」
少年(……急に涙が込み上げてきた、彼女の涙を見たからか? それとも、別れが目の前に迫っているから?)
少年(でも、泣いちゃ駄目なんだ、僕は男の子だから)
少年(いかないで、って言葉は……言っちゃ駄目なんだ!)
少女「本当にありがとう。私……幸せだよ、二人とも……」
少年(……まずい、夢現が終わる……)ボヤー
姪「見送りに行くから……あの場所で……最後に待っててほしい……」
少女「……分かった、待ってるよ」
少年「……少女……!」
少女「今日の夜空は、本当に澄み切ってて……綺麗だなぁ……」ポロッ
少年(……)
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