過去ログ - 真姫「歩き方を教えて」
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10: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:04:27.97 ID:wxXgwuIMo
 穂乃果と連れ立って外を歩く。

 今日一日だけ穂乃果の服を借りることにした。そもそも寝巻きで家を飛び出してきたからそうするしかなかった。

 丈が少し短いが、まぁ許容範囲だろう。

 夏の日差しはじりじりと私たちを照りつける。日光だけでなく、陽炎の立つアスファルトすら私たちを苦しめる。

 ひたすらに暑い。夏だから当然ともいえるが。

「そういえば、塾とか行ったりしないの? 夏期講習とか」

「考えはしたけど、自分でやった方が早い気がして」

「おお、さすが真姫ちゃん」

 塾なんてものは自発的に勉強できない人が勉強するために行くところだ。自主的に勉強できるのであれば、行く必要はない。

「私ももうちょっと、勉強しておけばよかったかなぁ」

「……なによ、それ」

「もうちょっと勉強しておけば、もっといろんなことができたのかなぁって」

「……そう、かもしれないわね」

 個人的には、もう少し勉強とピアノ以外のことをやっておきたかったが。

 まぁ、それでも。

「今からでも遅くはないんじゃない?」

「そうかなぁ?」

「きっとそうよ。勉強をするのに遅いも早いもないわ。きっとね」

 そして何かを始めるのも、同じように。



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