18: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/12(土) 01:23:48.10 ID:QvQsG1d2o
「あなたが大学をサボるなんて、いったいどうしたのよ」
寂れた喫茶店の一角で、真姫はコーヒーをストローで啜る。よくもまぁ、そんな苦い汁を飲めるものだ。
あの後、真姫は鞄を持って私のところまでやってきた。体調が悪いと言い張り、早退をしたそうだ。
私はそんな彼女を連れて、この喫茶店に入ったというわけだ。
「まぁ、色々ありまして」
「ふぅん?」
カランとグラスの中の氷が揺れる。アメジストの瞳が私を映す。
随分と穂乃果に似た目をする。こちらの心まで見通されてしまうような、そんな目だ。
だから、穂乃果に抱いたのと似た居心地の悪さを覚える。
「それこそ、真姫がこうも簡単にサボるとは思いませんでした」
「今の時期、授業を受けてもあんまり意味がないもの。レベルの高い大学を志望する人は結構サボってるわね」
「そうなんですか?」
「そうよ。学校の授業って足並み揃えて進めるから、じれったく思う人が少なくないの。だから授業をサボって自分で勉強するの」
「……あなた、勉強していなかったですよね」
「息抜きよ。息抜き」
……どうにも煙にまかれたような感じだ。
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