34: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/12(土) 01:33:39.65 ID:QvQsG1d2o
「それで、結局あなたの一人相撲だったってわけ?」
「まぁ、そうなりますね。あ、もうちょっと薄めの方が私は好きです」
一週間が経った。私は、穂乃果の家に足を運ぶようになった。
私はどこかで一人でやらなければと義務感に駆られていて、一人になろうとしていた。
でも、そんなことをする必要なんてなくて。以前穂乃果に誘われたとおりに泊まったりしている。
当の穂乃果は今バイトに行っている。帰ってくるまで、真姫の料理の練習に付き合っているところだ。ちなみに味噌汁。
「あなた、薄味好きね。……なんか、馬鹿らしくなるわよね。悩むのって」
「そんなものじゃないですか? 悩み事って」
あれこれ時間をかけて悩んで、解決するのは一瞬。それも何気ない言葉だったり、思いもよらないものから解決に繋がったりする。
「そんなものかしら」
「そんなものですよ、きっとね」
所詮、その程度の悩みだったということでもある。
私たちは目の前にある問題をいかにも大きなものだと認識してしまいがちだけど、実際はそうでもないのだ。
他人から見たらちっぽけなものかもしれないし、大きくてもひび割れたものかもしれない。
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