過去ログ - 【安価】「力を手に入れるには代償が必要だ」
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30:名無しNIPPER[saga]
2015/12/14(月) 15:19:55.63 ID:4noyhthVo
「寿命に近いほど基本能力が上がる……か」

「まるで今の俺を覗き見てるかのようなベストな能力だな……。ありがとう」

「代償は……。ん?」

「神が人の身に降り、直接干渉出来るようになってしまう……だと?」

「よく分からんな。だが、代償は必ず代償たるものであった。気を引き締めなければな」




-翌朝-

女神はいなかった。

女騎士もいなかった。

「何が起きた?」

「何が起きたと思う?」

突如後ろからかかった声に驚くことなく拳を入れる。

予想していた感触が無く、攻撃を外したのだと、すぐに迎撃できるよう身構える。

相手は、強い。

「まさか、神に反逆する愚か者だとは思わなかったよ」

「その声、女騎士か」

「半分正解」

右の方で爆ぜる音がし、土埃が上がる。

移動している姿は捕えられぬほど速いが、爆ぜた方向に拳を伸ばせば攻撃は当たるのだ。

速さだけあればいいというものではない。

「ぐっ……」

延ばした腕に無数の切り傷が付き、爛れた右腕が露わになる。

どうやら一筋縄にはいかないみたいだ。

「もしかしてまた新しい能力手に入れたの? 代償は何かなあ?」

「ま、私がこうして現世に干渉できちゃってるのが代償だろうけどね」

「女神か」

「当たり。でもこのままじゃちょっと張り合いが無さ過ぎるなあ」

女騎士、いや、女神は顎に指を当てて何か考えるようなしぐさを見せている。

だが、驚くほどに隙がない。今突っ込んでしまえば間違いなく俺の首は体と離されてしまうだろう。

「もう1個だけ能力貰ってもいいよ。いいハンデでしょ?」

「はは。そりゃありがたい」

「正直女神の底は知れない。貰った能力で勝てるかも分からない」

「だが、おそらくこれが最後の能力使用になるだろう」

「どうせ倒しても1年で死んでしまう身だ、倒せなきゃここで死ぬ」

「代償はでかくて構わない! >>31 だから、女神を倒せるような、そんな能力をくれ! >>32


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