過去ログ - 鹿島「提督さん。うふふっ♪」名取「…」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/14(月) 23:32:43.07 ID:2EsH+dNgO
軍人にしてはやや線が細く、まるで文系の教育実習生のように見えるその彼は、
彼女たちの喧騒を見守るよう、愛おしげに目を細めて笑っている様子だった。

この青年は名取の所属するこの鎮守府の提督であり、その若さと才能から
駆逐艦や軽巡には兄のように慕われているような存在でもあった。

「……はぁ」

しばらく写真の提督を見つめていた名取に、やがて変化が起こった。
顔を真っ赤に染めてもじもじと身体を揺すり始めたかと思うと、先程掃除をしていた時以上に溜息が増えた。
食い入るように写真を見つめるその視線は焦点が定まっておらず、まるで熱病にうなされているかのような苦しげな表情だ。

「はぁ……ふぅ……はぁ……はふ……」

写真と顔の距離が徐々に縮まっていることに、名取は気付いていなかった。
無意識の内に、提督の顔に自身の顔を近づけているのだ。
写真を覆うアクリルフレームに荒い吐息がかかり、提督の顔を白く曇らせる。

「……っ!」

そこで名取は、一旦我に返った。


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