12:名無しNIPPER[saga]
2015/12/16(水) 23:31:05.16 ID:OwVBzCtz0
先生「大丈夫。 これからも小テストは出していくけど、難しくはしないから。 皆さんの成績を上げるためってことで許してね。 ちなみに出すのは10問。 それじゃ、今日の授業はおしまい!」
日直「きりーつ、礼!」
先生「また来週!」
ガタガタと生徒たちが席を立って教室を出ていく。
教壇でプリントの整理をしながら教室を見渡すと、窓際に席がある少女ちゃんが目に入った。
少女ちゃんのお母さんの言った通り、少女ちゃんはあまり人と関わろうとしないことが、ここ数日でわかった。
仲のいい友だちはいるみたいだし、お昼もその子たちと食べているのは見かける。
でも、授業が終わっても自分から友だちのところに行こうとはせず、よく一人で頬杖をついて窓の外を眺めていて、今もそうしている。
生徒1「せんせー! 質問があるんですけどー」
先生「あ、はいはい。 何かな?」
生徒2「先生は彼氏っているのー?」
先生「あ、授業の質問じゃないんだ……」
生徒1「で、どうなのどうなの?」
先生ってこういうことも答えなきゃいけないのかな? と思いつつ、答える。
先生「いないよ。 募集中」
生徒1「へーっ、前はいたりしたんですか?」
先生「うん。 といっても、二年前くらいの話だけどね」
話しながらちらりと少女ちゃんの方を見ると、友だちとおしゃべりをしていた。
楽しそうに笑っていたことになんとなく安心しつつ、生徒たちの質問攻めから逃げるように教室を出た。
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