過去ログ - モバP「選べる担当アイドルは一人だけ」【コンマ】
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836: ◆m8oAStm7x.[saga]
2016/06/18(土) 23:54:03.46 ID:9QcjLN2go

 ――俺はこの三人のユニットならトップアイドルになれると確信しています。

 ――三人にもその覚悟があります。それで全ての問題は解決します。

 Pさんは高らかに宣言した。呆けていた私達に振り返り、力強く頷く。

 勢いに押された輝子ちゃんが頷き返した。その姿勢のまま考え込んで、腑に落ちたかのように頷き直す。

 破れかぶれになった菜々さんがガクガクと首を縦に振る。そんなに激しい運動して首筋痛めても知らないよ。

 取り残された私はと言えば、姿勢を正して頭を下げた。この決意が伝わるように。

 ……なるほど、こういうことなんだ。納得すると同時に、Pさんの手玉に取られたようで、少し面白くない。

 Pさんには実績がある。私達が事務所の主力だという自負がある。

 私達はPさんに選ばれるために無我夢中で駆け抜けて来た。

 挫けそうになったこともあった。卑怯な手を使ったこともあった。それでも前を向ける成果は上げてきたはずだ。

 それに、環境が変わっても絶対に負けない自信がある。この三人なら折れないという安心感がある。

 あの陰鬱とした選抜戦を通して、私達は誰一人として譲らなかったけど、だからこそ強い信頼で結ばれていた。


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