過去ログ - モバP「選べる担当アイドルは一人だけ」【コンマ】
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841: ◆m8oAStm7x.[saga]
2016/06/19(日) 00:45:28.89 ID:vgAbafnoo

 ……最後に、Pさんはまだ私達の誰も選んでいない。仕事一筋を貫き通している。

 あれだけ悩んでも選び切れず、こんな奥の手まで使って三人を選んだのだから、ある意味で仕方ないのかなとも思う。


 菜々ちゃんは「ナナは引退するまでアイドルです」と微笑みながら、Pさんを部屋に連れ込んでお酒を飲んでいる。

 親からの結婚しろアピールがしつこいと愚痴を零しつつ、引退後の結婚生活の妄想を垂れ流している。

 得意技は泣き落としで、「Pさんが貰ってくれないとナナは……ナナは……」と涙目で迫っている。大人は卑怯だ。


 輝子ちゃんはPさんを「生涯の親友」と評した。友情路線は放棄してないと思うけど、露骨なボディタッチが増えている。

 友情の名の下に、隙を見付けてはPさんに抱きついてじっとしている。その方が落ち着くんだって。……あっそ。

 「友達以上……友達以上……」と聞き捨てできない台詞を呟いているし、要注意人物には変わりはない。


 私は二人みたいに露骨な真似はしない。Pさんの耳元で「誓ってくれたよね?」と囁くくらいだ。

 それと適度に病弱アピールして、Pさんに甘やかされるくらい。この頃は仮病仮病言う二人がいて困るんだけど。

 Pさんは私を憧れのアイドルにしてくれた。同じくらい憧れていた花嫁にしてくれたっていいよね?



 私達三人とPさんの選択は成功する。成功するに決まっている。

 これだけ夢に直向きなアイドルとプロデューサーが集まったんだから、失敗するわけがない。

 だから残された問題は、夢が叶ったその先のことだけ。

 ――選べる担当アイドルは一人だけじゃなかった。一人だけなら私を選んでもらうけど、もしそうでないのなら……

 ――いっそのこと、三人全員を選んだっていいんだよ?


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