7: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2015/12/20(日) 00:21:25.12 ID:OZ5mIP6Co
朝食のメニューは、生姜を使ったブレッドを中心にした、軽めのものだった。
堕女神が供するものとは違っていても、そのどれもが美味。
香辛料を効かせたスープは、特に冬の朝の身体を温めてくれるようだ。
サキュバスA「お口に合いまして? 陛下」
勇者「ああ、美味かった。……で、今日は何かする事あるのか?」
サキュバスA「彼女から伝言を預かっておりまして」
勇者「何て?」
サキュバスA「『節度ある生活を送らせよ』と」
勇者「……淫魔の国で言う事か?」
サキュバスA「陛下が抜けだして下町の酒場に繰り出したのをまだ根に持っていらっしゃるのね……」
ほんの少し前、インキュバスが城へ迷い込む騒動の前になる。
消灯後にどうしても小腹が空いて、寝室の窓から十メートル近くを飛び降りて城下町の酒場へ出かけていった。
そこでエールとホットワイン、肉料理に舌鼓を打って夜が明ける前に帰ったのだが、
うっかりと口を滑らせて堕女神の知るところとなってしまった。
その時は謝って済んだと考えたが……今になり、効いてきてしまった。
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