過去ログ - 勇者「淫魔の国で過ごす日々」
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8: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2015/12/20(日) 00:22:34.77 ID:OZ5mIP6Co

勇者「……だめ?」

サキュバスA「陛下に何かあれば一大事です。私としても陛下一人での行動は看過できませんわ。ですので」

そこで彼女は言葉を切り、したり顔で指をぴんと立てて名案でも連ねるかのように。

サキュバスA「今後は誰かとご一緒しましょう。私でもサキュバスBでも堕女神様でも。
         何ならCを呼んでもよし。……まぁ、陛下に狼藉を働く者などいないでしょうが」

勇者「そう来たか……」

サキュバスA「恐らくですが、堕女神様もどちらかと言えば、『一緒に行きたかった』という方の意味でしょうし。うん、そうしましょう」

勇者「……分かった。で、今日は」

サキュバスA「特にする事もありませんわねー。本日は終日雪の模様ですから、外出もおすすめできません」

食後の茶を一口啜り込み、食堂の窓の外へ視線を移す。
白く曇った窓硝子、それを隔ててなお影が視認できるほどの大粒の雪が舞い落ちている。
それでも、出かけるのは別に億劫ではない。
火花の雨降る機械都市、眼下に溶岩が流れる火山の洞窟、凍てつく風の吹き荒れる氷点下の霊峰、天地を見失うほど荒れた魔の海。
かつて旅したそれらの場所に比べれば、まるで晴天と言っても差し支えはないほどだ。



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