過去ログ - 鳰/乙哉「大切な――を奪うには?」
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2: ◆UwPavr4O3k[saga]
2015/12/22(火) 04:20:46.87 ID:RlhB9fCY0



<金星寮鳰の部屋/鳰視点>

……そんな熱い口付けを交わす二人へと、無機質な視線を向ける者がいた。

ウチは愛用のパッド型端末に指を滑らせながらも、二号室で行われていた情事を見て、思わず息を呑んでいた。

だって、あの春紀さんがあんな蕩けた表情で甘い声を出すなんて、いわゆるこれがギャップ萌えという奴なのだろうか。

普段強気な人間が唐突に見せる弱い一面というモノは、とても興奮するし、それに……激しい嗜虐心を煽られた。

じんじんと痺れるような快感がウチの背筋を這いずり回った時、考えていたのは、そんな彼女を手中に収めたという妄想。

元々理事長の性格もあって受ける側に回り続けていたウチっスけど、自分の心の中にこんなドス黒く煮えたぎるような衝動が浮かんだのは初めてだ。

春紀さんに類似して、兎角さんでもそうだ。彼女が弱気な表情を浮かべた時にも、薄々と"コレ"に気付いていた。


 鳰「っ……ぁっ」


気付いた時には二人の情事を見つめながら、自分の股を弄る。思った以上に声を上げてしまい、思わずベッドの枕へと顔をうずめた。

二人が息も絶え絶えに重なり合ったところで、ウチもどろどろになった指をふき取った。

そして、身なりを整えながらも、『あと一週間』という彼女らの予告表提出期間を頭に入れつつ、ニヤリと笑みを浮かべた。


欲しいモノなら、どんな手段ででも手に入れるのが葛葉流っスから。





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