過去ログ - 鳰/乙哉「大切な――を奪うには?」
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6: ◆UwPavr4O3k[saga]
2015/12/22(火) 04:24:19.75 ID:RlhB9fCY0



それだけで満足してしまいそうになってしまった。が、それだけでは、この黒々に燃え上がる炎は収まらない。

ボグッという重たい音と共に鳰の膝が春紀の無防備に晒された脇腹に突き刺さる。

 
 春紀「う、げぼッ……!」

 鳰「あぁ〜、鍛えてる体は弾力がたまらないっスね」

 春紀「げほっ、げほっ」

 鳰「痛かったっスか? あーあー、凄い赤くなってるっスねぇ」

 春紀「うっ。おぇっ」

 鳰「吐き出したら、今度は直接肌を触るっスから」

 春紀「ひっ、ぐぶっ!」


必死に口元を抑え、込み上げる嘔吐感に耐えようとする春紀を見下ろしながら、両手を合わせようと近づけていく。

苦しい程の動悸と羞恥心からか、その仕草を見た途端に喉を鳴らして無理やり飲み込んでいく。

焼けるような痛みを感じ、目に涙を溜めながらも抑えた手の端から涎を零す。


 春紀「ハァッ、ハァッ……何が、目的、だ」

 鳰「そんなの、春紀さんのせいじゃないっスか」

 春紀「な、ぁっ」

 鳰「ウチ、やぁっと気付いたんスよ。自分のやりたい事、確かめたい事。全部ぜぇ〜んぶ」


腹を庇いつつ、ベッドの端へとずりずりと下がっていく春紀を、首輪の手綱を引っ張り強引にこちらに寄せる。

至近距離で向かい合った表情、その恍惚とした笑みを間近で見た春紀は、獰猛さを湛えたワインレッドの瞳に釘付けになる。

ドクンドクンと激しく血管が脈打ち、心臓の鼓動が早くなる。互いの呼吸が交じり、熱を帯びた荒い春紀の息を感じながら鳰はそっと口付けする。

ぴちゃ、ぴちゃ……という水音と共に春紀の口内を舌で蹂躙していき、逃げようとする春紀の舌に無理やり絡めていく。


 鳰「んっ、ふふっ……逃げちゃダメっスよ?」

 春紀「ぷぁっ、うっ、やめ、んむっ」


抵抗する力は、続いている全身の感覚が敏感になる術で失われている。

されるがままに、引っ張られた首だけ差し出すようにして崩れぬよう四つん這いになっているのは、そのまま首が絞まる事を恐れているから。

時折舌が絡まるたびに腰を震わせる様子に、空いている右手をワイシャツの隙間から侵入させる。


 春紀「(ヤバ、い。触れられた所全部熱い、舌が、蕩けて、なくな、るっ……)」

 鳰「んっ、ぷはっ。あは、春紀さん、目がトロってとろけちゃってるっスよ? 夢中で舌、動かしてたっスね」

 春紀「はぁっ……はぁっ……う、あぁっ」


ビクビクと全身を震わせ、もう何度目か分からない絶頂を迎えた春紀は、だらしなく崩れた表情のままベッドに倒れ込みじわじわと染みを作る。

そんな彼女の様子に、もう一度バンッと手を叩いて術を解いた鳰は、びちゃびちゃになった口を袖で拭う。

目の前に伏している獲物の、無防備に伸びた程良い肉付きの太ももや美しいラインの首筋、スラリと伸びた腕が興奮を冷まさない。


 鳰「んっ♥ はは、ぐちゃぐちゃっスよ……」


自らの秘所に手をやり、タイツ越しにでもわかるほど濡れているそこを弄り、ゆっくりと熱を冷ましていく。






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