過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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23:名無しNIPPER[saga]
2016/01/05(火) 19:55:57.70 ID:XPXq+b3k0
「いやー大変だったんだよ?死にかけで散々暴れまわる上に、能力まで使ってきたりしてね?
仕方がないから暴走した能力者用の病室を使ってね、なんとかしたんだ。元気なのはいいことだけど、暴れるのも程々にして欲しいね?」

ガチャガチャと手際よく手錠を外しながらカエル顔の医者は言う。口調は軽かったが、口振りは重かった。
もしかしたら、柄にもなく怒っているのかもしれない。美琴の無茶を、美琴のために。
優しい人だな、とじんわりと心が温かくなったが、今は彼の遠回しなお叱りさえ耳に痛い。

単に心が追い付いていないのだ。しばらく一人にして欲しい。
よく知っている病院とはこういうことか、と美琴は苦々しく思った。

エツァリという少年の言っていたことは真実だった。
ここは研究所でもなく、なんらかの組織のアジトというわけでもなく。
あのカエル医者の病院の一室だった。

(……悪いことしちゃったなぁ)

浦島太郎が貰った玉手箱と聞いて勇んであけたら、ただの煙が出てきた、みたいな心境だ。
あの少年に理不尽な敵意をぶつけてしまった。そのことに少しばかり落ち込む美琴である。



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