過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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53:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 22:04:29.82 ID:JH8XbMho0

きっとそれが、御坂美琴の最期の言葉。
ぞわりと、絶望が形を伴って現実を侵食した。
最後の力を振り絞りコンテナを持ち上げて、それを自分の頭上へと、ゆっくり移動させた。
ああ――ギロチンにかけられた王妃も、こんな気持ちだったのだろうか。

磁力を切れば、コンテナは自然と地に堕ちる。
その下にいる美琴も、あの9982号のように、ぺしゃんこのぺらぺらになってしまうだろう。
あの子と同じ死に方なんて、自分にはもったいないな、と美琴は薄れる意識の中、思った。

(ああ、やっと)

美琴は乾いた笑みを浮かべる。
ほっとしたように。
数年ぶりに息をすったかのような顔で。

(やっと、解放される――)



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