過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/12/22(火) 23:02:13.84 ID:pSrHbXqf0

その目は、ただ御坂美琴という「お姉様」だけを映していて。
けれど、決して空虚ではなかった。
人形なんかじゃ――なかった。

(あ、ああ、あぁあ……)

命の灯火を消える寸前で手に入れた、自我の萌芽。
慈しみや愛おしみの源泉であるそれは、図らずも9982号が最期に抱いたものと、よく似たものだった。
ああ、“彼女”もきっとこんな気持ちだったのですね、と胸に温かな気持ちを抱いて、

「ミサカは、貴女に生きていて欲しいです、と――」

そう言って不器用に笑顔を作った彼女は。
それを馬鹿にしたように嘲笑う彼に。

「――――お姉様に、懇願します」

姉の眼の前で、殺された。




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