過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/22(火) 23:03:27.74 ID:pSrHbXqf0
自分の妹の頭が慈悲も他愛もなく吹き飛ばされる。
その、一秒にも満たない刹那を経て――
全身に、その赤色をシャワーのように被った。
前髪がペタリと張り付く。滴がポタポタと地面に零れ落ちる。
その日、その瞬間、御坂美琴の世界から、音が消えた。
ビールのように浴びた血が、頭から額を伝って目の中に流れ込む。
それはつい先ほどまで、彼女の体を巡っていた鮮血だった。
赤く、
赤く、
赤く、染まった視界の中で。
引きちぎられた肉片が辺りにボタボタと振りまかれて、ゆらりと首のない体躯が地面に崩れ落ちて、遠くの方に生首がボールのように転がったのを――
御坂美琴は、瞬き一つすらせず、
ただ、
――――見ていた。
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