過去ログ - 鶴見留美は日陰で過ごしたい
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/24(木) 00:32:40.29 ID:MINR9RW5o


───またか。それが見えた瞬間、おもわず溜め息が漏れた。

登校してから教室でまず最初にするのは、その必要に駆られ、自衛のためにせざるを得なくなった確認の儀式。

くじ引きという公平なようで不平等なシステムによって自動的に決定された席につくと、鞄を置き屈み込む。

目で確認するまで決して手を入れないのが自然と習慣になった。長かった小学生の間のほんの一時ではあったが、執拗に続いた嫌がらせはこんなところにも私に寂しい影を落とす。

でも、ある出来事をきっかけにしてそれは徐々に減っていった。

だからといって簡単に仲良く溶け込むこともできなかったわけだけど、惨めな思いをしなくなって気が楽になったのも確かだった。


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