過去ログ - 鶴見留美は日陰で過ごしたい
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/24(木) 00:36:26.91 ID:MINR9RW5o
「はぁ……」

また力のない溜め息が漏れた。慣れたこととはいえ、告白を断るのには私も気力を使う。他人の好意を無碍にしてしまうというのは忍びないものだ。

初夏の暖かく穏やかな木漏れ日を浴びながらの昼食を終えると、呼び出された場所に向かうことにした。

その足取りは重かった。


* * *


私は憧れを現実にするため、小学校から中学、高校と一ランク上の学校を目指し勉学に励んだ。受験競争に勝利するごとに小学校の同級生は減っていき、ここ総武高校に入学してからはほぼいなくなっていた。

いたとしても小学校時代にほとんど面識のない人で、それはつまり、あの頃の私を知る人間がいないという意味でもあった。


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