10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/24(木) 01:33:06.32 ID:04CCSJab0
京子「……ちなちゅ〜!」
京子先輩はいつもの調子で私に抱きついてきた。
ちなつ「あっ、ちょっ、もう!」
京子「へへへ、もちろんわかってるよ。これが私とちなつちゃんだもんね、うん!」
ちなつ「わかっててあんなこと言ったんですか!?」
京子「ごめんごめん。ちなつちゃんの気持ちをちゃんと聞きたくてさ〜」
ちなつ「……全くもう…」
だけど少し安心した。
勘違いしていなくて良かった。
京子「……本当に…今日が最後…なんだよね……」
ちなつ「いきなり何ですか」
京子「ずっとこの部室で過ごしてきたからやっぱり寂しいなぁって……」
ちなつ「卒業しても部室に遊びに来るとか言ってたじゃないですか」
京子「うん。いつもみたく毎日学校でちなつちゃんに会えなくなっちゃうのも寂しいなぁ」
ちなつ「学校で会えなくても、別の場所では会えるじゃないですか。毎日会うのは無理でも毎日電話やメールならできるかもしれませんし」
京子「……そうだね!よっし、じゃあそろそろ帰ろっか」
元気を取り戻した京子先輩が鞄を持って立ち上がる。
ちなつ「京子先輩」
……せっかくだし、たまには私も素直になってみよう。
そう思って私も立ち上がりつつ京子先輩の腕を掴み、
京子「んー?」
京子先輩のことを引き寄せて、京子先輩の唇に自分の唇を重ねた。
ちなつ「……在学中の京子先輩と部室に二人っきりでいられるのはこれが最後ですから…特別です。大好きですよ、京子先輩!」
そして思いっきり笑ってみせた。
いつも私に纏わり付いてくるけど、私に元気をくれる優しい京子先輩。
そんな京子先輩のことが、私は大好きだ。
これからも、ずっと。
《おしまい》
20Res/11.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。