過去ログ - 【艦これ】整備兵「鎮守府で働け?」提督「そうだ」2
1- 20
59: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:12:51.30 ID:zLudkSBS0
【工廠前】

ザザーン ザザーン


以下略



60: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:13:41.15 ID:zLudkSBS0


「白雪さん、今日は来ないっスかね……」

「今日明日と仕事も休みで、今頃は寄越日の方々との食事会でさぁ」
以下略



61: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:14:20.36 ID:zLudkSBS0
女神「」フワリ

工廠長「……」

女神「珍しいですね。工廠以外の場所にいるなんて……」
以下略



62: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:14:51.15 ID:zLudkSBS0
工廠長「で、今日は何だって?自主制作映画の試写会だったか?」

女神「はい。実際にあった作戦をもとに、人間模様なども絡めて架空の設定を盛り込んだ娯楽映画……という感じでしょうか。近々一般にも公開されるそうですよ……」

工廠長「そうか」
以下略



63: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:15:30.17 ID:zLudkSBS0
女神「整備兵さんに一言話しかけて、貴方の声が聞こえていることが分かったとき……どうして口を閉ざしたんですか?」

工廠長「……突然どうした」

女神「ふと思い出しまして。深い意味はありませんよ……」
以下略



64: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:16:01.33 ID:zLudkSBS0
工廠長「良くも悪くも、だがな」

女神「確かにそうですね。良くも悪くも……どちらに転んだかは分かりません。しかし、面白い想像だとは思いませんか……?」

工廠長「……つまらないとは言わねェよ。ただ、無意味だな。いくら想像したところで過去は変わらねェ」
以下略



65: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:16:30.42 ID:zLudkSBS0
工廠長「で、どうだったんだ?面白かったか?」

女神「ええ。とても良かったです」

工廠長「……」
以下略



66: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:17:02.55 ID:zLudkSBS0
女神「信じられませんか?いえ、あの映画は本当に素晴らしいものでした。……例えば、先ほど貴方は、変わらない過去の選択について想像を巡らせることが無意味だと言いました」

工廠長「……そうだな」

女神「私は違うと思いますよ。過去は変わらないからこそ、想像する意味があるのです……」
以下略



67: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:17:31.31 ID:zLudkSBS0
女神「生きている人間は強いですね……。絶望的に見えたこの戦争にも、ついに敗北することはありませんでした。あれほど恐れられた海には再び帆が翻り、そして今日も人々は、過去――いえ、過去だけでなく現在も未来もですね――あらゆるものを想像し表現することを一向に止めようとしません」

女神「……ですが、それは不思議でも何でもないのですよ。その想像がある限り、恐らく人間は何物にも打ち勝つでしょう。誰からもどんな形でも想われず本当に忘却されてしまったことが、深海棲艦という存在が生まれた唯一の理由だったのですから」

女神「当の本人達にとってはあまりにも当たり前すぎて、きっと気付くことも無いと思いますが……。時には難しい顔で知り、思い、考え――しかしそれだけでなく、時には笑顔で自由に想像することこそ、生きている人間の最大の武器なのですよ……」
以下略



68: ◆B/dahWeduk[saga]
2016/01/04(月) 22:18:00.82 ID:zLudkSBS0
工廠長「まァ、後一つだけ付け加えるなら……人間を舐めるな、か?」

女神「よりによって、数えきれないほど多くの人々の力から生み出された私にそれを言うのですか?」

工廠長「……けっ、違いねェ」


91Res/39.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice