過去ログ - 八幡「俺ガイルのキャラをシャッフルする」
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379: ◆rGsyzf.Kp2[saga]
2016/01/07(木) 15:26:36.14 ID:BqIdv2L40
幼女「………………………」

それきり会話は途絶えた。

小学生5人の足音だけが響く。

決してビビるまいとする彼女らの緊張状態が伺える。幼女Bの懐中電灯を持つ手も震えてきているようだ。


だが、歩けども歩けども、何も起こらない。

お化けどころか、物音一つさえもしない。


夜の森というこのシチュエーションへの恐怖から、今までそれについて何も思ってこなかった彼女たちだったが、歩き始めてから10分が経とうとするころに、ようやくその異変に気付いた。


幼女B「…………ねぇ、おかしくない?」

幼女C「う、うん………」

幼女A「ぜんぜん、お化けが出てこない…」


別に出てきて欲しかった訳でもないが、こうも何も起こらないと逆に不気味である。


幼女D「ねぇ、C。道間違ってない?」

幼女C「そんなはずないよ……ちゃんと中学生のお姉さんから地図もらったもん、ほら!」

幼女A「……確かに、その地図を見ながら間違えた道通るのは逆に難しいでしょうね…」

幼女B「…………何か起こると見せかけて、実は何も起こらない、っていう演出とか?」

幼女A「それだっ!」

幼女Aが勢いよく幼女Bを指す。

幼女A「全く……趣味悪いことするよね。確かに怖いけど………」

幼女C「おっ、Aちゃんが弱気になるなんて珍しいね」

幼女A「あっ、いやうそ!別に怖くなんてないから!!」


タネが分かってしまえば、あとは怖いものなんてない。
そういった安堵からか、これまでの静寂が嘘のように彼女らは笑いあった。

ただ、一人を除いて。


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