過去ログ - 八幡「俺ガイルのキャラをシャッフルする」
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◆rGsyzf.Kp2
[saga]
2016/01/16(土) 00:57:42.64 ID:QgvO7/2w0
八幡(それきり会話は途絶える)
八幡(沈黙が続く。だが不思議と不快ではない)
八幡(俺はこのときまだ迷っていた。ここで戸塚にあのことを聞くべきか、聞かないべきか)
八幡(だが、心の底ではわかっていた。そろそろ前に進めるべきだと)
八幡(だから俺は決意する)
八幡「実行委員長……やりたかったのか」
戸塚「!」
戸塚「………な、なんで」
八幡「…見てりゃわかるよ」
八幡(嘘だ。実行委員長を決めるときの戸塚の反応に首を傾げたのは事実だが、そのときはそこまでは悟れていなかった)
八幡(しかしその後俺は知った)
八幡(優美子さんは、実行委員長だった。しかもそれで文化祭を大成功に導いている)
八幡(この情報があれば嫌でもわかる。戸塚の行動原理は"姉への憧れ"だというのは春の段階から分かっていたことだしな)
戸塚「………失望した?」
八幡「しねぇよ、んなことで」
八幡(これも嘘だ)
八幡(最初に持っていた戸塚彩加のイメージにヒビが入ってきている)
八幡(そしてそれが許せない俺自身に腹を立てている)
八幡(戸塚にだって弱いところがある――――そんなことすらも許容できない自分の心の狭さに嫌気がさす)
八幡(だから、言い聞かせるのだ)
八幡(戸塚は並の人間よりは十分に強い男だと)
八幡「お前は十分強いよ。そこまで姉の幻影を追えるのは素直にすごいし賞賛されるべきことだ。並の人間なら折れている」
戸塚「…………」
八幡「ただ、さ」
八幡「お前は、お前だ」
八幡「優美子さんじゃない」
戸塚「…………!」
八幡「優美子さんには優美子さんの長所短所があって、お前にはお前の長所短所がある」
八幡「憧れに追いつこう、とする姿勢はいいものではあるし、お前が姉の後を追うのを悪しとはしない」
八幡「だけど、自分は見失わないでくれ。俺の憧れで、数少ない友人の一人であるのは……戸塚優美子じゃない。戸塚彩加なんだ」
八幡(そこまで一気に言う。なんとか噛まずに言えた。そして戸塚に向き直る)
戸塚「は、はちまん………」ポロポロ
八幡(えッ!?なんで泣いてるの!?)
八幡「と、戸塚……?ご、ごめん」
戸塚「ちがうっ……、ぼく、嬉しくて……おかしいな、なんでだろ……」ポロポロ
八幡「…………?」
戸塚「……そう、だよねっ……!ぼくは、ぼくだっ……ぼくらしく、ぼくの方法でっ……やってけば、いいんだ!」
八幡(そこで戸塚は顔を上げる)
八幡(会議室で見たのとは同じようで、全く違う。満面の笑み)
戸塚「八幡、ぼくを認めてくれて、ありがとう」
第9章
唐突に海老名姫菜は布教を開始する
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