過去ログ - ウルトラマンX -Episode EX- 【その名は“邪悪”】 -SS速報VIP

過去ログ - ウルトラマンX -Episode EX- 【その名は“邪悪”】

↓ 1- 覧 板 20

1:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:48:29.16 ID:JxCjtq3j0

ウルトラマンXを題材にした短編です。

一応、これ↓の続きですが、たぶん読まなくても大丈夫です。

ウルトラマンX -Episode EX-
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439996394/

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:49:50.98 ID:JxCjtq3j0

　この広大無辺な宇宙には、我々の想像も及ばないような生命体がいます。
　地球人から“ユニジン”と呼ばれる生物もまた、その一種だと言えるでしょう。

　ユニジンは時間の中で生きる生物です。

3:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:50:33.44 ID:JxCjtq3j0

―――十二月二十四日、エリアT8J

　十二月二十四日――クリスマスイブ、夜のネオン街。

4:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:51:17.66 ID:JxCjtq3j0

タケル『今年の七月十三日、エリアT84に出現した“ルガノーガー”です！』

　イブのネオン街を蹂躙する巨大怪獣。
　竜のような頭部には鳩の血色の眼が鋭く光り、頭部を模した両腕の双眸も毒々しい赤を放っている。

5:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:51:59.74 ID:JxCjtq3j0

　一方、地上では。

ハヤト「菜々子ちゃんは先に逃げて！」

6:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:52:43.53 ID:JxCjtq3j0

ﾙｶﾞﾉｰｶﾞｰ「グォォォオオン！！」

　破壊を続けるルガノーガーの側面に回り込み、頭部に向けてジオブラスターを発射する。

7:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:53:39.26 ID:JxCjtq3j0

ハヤト「！」

　思わず身構えるが、しかしその目はハヤトや街には向けられていなかった。
　その時、ハヤトの背後から光が射し込んできた。イルミネーションとは全く趣が異なる、太陽のような明るい光。

8:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:54:22.84 ID:JxCjtq3j0

ハヤト「……っ！」

　あまりの急展開に頭がついていかなかったが、ハヤトは反射的に光の方へ向かった。
　ルガノーガーがじっとしていたのはこいつを待っていたからだったのか。しかし、ならばこの光はいったい何なのだろう？

9:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:55:28.31 ID:JxCjtq3j0

ハヤト「……？　隊長？　こちらハヤト！　応答願います！　隊長！」

　デバイスから返ってくるのはノイズの雑音だけだった。
　電波障害が起きているのか――そう気付いたのと周囲の異変を察したのは同時だった。

10:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:55:54.44 ID:JxCjtq3j0

11:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:56:47.43 ID:JxCjtq3j0

　……気付くと、全身に違和感があった。

　ごつごつして、硬くて、そしてとても熱い……そんなものの上にうつ伏せになっている。
　朦朧とした頭の中を色んな映像が過ぎていく。今日は十二月二十四日……菜々子ちゃんとの約束があって……。

12:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:57:58.03 ID:JxCjtq3j0

ハヤト（……まさか、夢だったのか……？）

　そこには普通の街並みが続いていたのだった。
　通行人もいる。ハヤトに向けて怪訝な眼差しを向けながら通り過ぎていく。

13:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:58:40.85 ID:JxCjtq3j0

　意識して見渡してみると、街全体がそんな感じなのだった。
　新しい壁と古い壁が雑じりあった建物。和洋が混在している建物。妙なところから突起が突き出ている建物。

　あまりにも「普通」ではない。

14:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:59:23.52 ID:JxCjtq3j0

ハヤト「……大地！？」

大地「え……ハヤト……さん？　なんですよね？」

15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:00:18.99 ID:Ja0ukvdN0

―――オペレーションベースX、取調室

神木「……なるほど。事情はわかった」

16:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:01:36.68 ID:Ja0ukvdN0

神木「まとめるとこうだ。君は『20XX年12月24日』にルガノーガーという怪獣の出現場所に居合わせ、その後、謎の怪獣とも遭遇した。
　　　　すると周りのものが消滅していき、自分の身体も消えていくのを目撃した。そして気を失い、目を覚ますと、今までのことが何もなかったかのように街は元に戻っていた」

橘「ただし――」

17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:02:23.27 ID:Ja0ukvdN0

現在ハヤト「そもそもその光の怪獣っていうのはいったい何なんだ？」

アスナ「ルイ、データベースには？」

18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:03:13.22 ID:Ja0ukvdN0

ワタル「いや、まだだ！　なら次は……俺が一番好きな映画は何だ！」

未来ハヤト「『ローマの休日』だろ？　いっつも号泣してる……」

19:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:04:20.11 ID:Ja0ukvdN0

―――エリアT8J

　取調室が盛り上がっているさなか、大地とマモルはエリアT8Jに残って調査を続けていた。
　そもそも彼らがこの場所に来たのは異変に気付いた市民からの通報があったためだった。

20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:05:14.10 ID:Ja0ukvdN0

大地「外見や内装に異常がある建物は、新たに加えられた部分と元の部分で、建築後の経過した日数が異なります」

マモル「別の場所で作ったものを移動させたって考え方もできなくはないっすけど……」

21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:06:27.99 ID:Ja0ukvdN0

―――オペレーションベースX、取調室

神木「……とのことだ」

61Res/46.35 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ

Powered By VIPservice