過去ログ - 成瀬順「坂上君とホテルに二人っきりか…(*・∀・)」
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12
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 00:20:25.56 ID:oBtdx3GFO
成瀬順はそっと溜息をついた。目の前では坂上が黙々と捜索を進めている。
好意は知られている。何かを期待してしまう自分が嫌なのだ。
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 00:22:48.44 ID:oBtdx3GFO
捜索を再開した私はベッドの下に光る何かを見つけた。
「なんだ、もう見つけちゃったの?」
そう言って坂上君は荒々しく私を抱き寄せる。
その顔には悪戯が成功した子供の様な笑み。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 00:28:23.09 ID:oBtdx3GFO
驚き動けない私を、手際よくベッドへと押し倒す。
無邪気な笑みを浮かべて胸へと手を伸ばす坂上君に、私は何の抵抗も出来なくなってしまった。
やっぱり計算ずくだったんだ!
以下略
15
:
寝落ちしてました。
[saga]
2015/12/26(土) 07:10:04.90 ID:oBtdx3GFO
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:12:06.28 ID:oBtdx3GFO
「一旦休憩しよっか」
「あっ、う、うん」
浮ついた意識が現実に戻ってくる。
だから嫌なのだ。舞台は整った、役者は出揃ったのだ。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:13:20.68 ID:oBtdx3GFO
目の前では坂上がカバンから水を取り出して飲み始めた。
一口水を含む度に、喉が上下する。
その細い首に水が流れ込んでいくのがはっきりと分かった。
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:14:31.88 ID:oBtdx3GFO
視線に気づいた坂上も順を見遣る。
一度順に向かった視線は外れる事が無い。その目は何かに見惚れた様に、真剣な光を帯びている。
どうやら本格的に酔ってしまったらしい。
都合の良い妄想が、現実に見えてしまう程に。
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:17:34.02 ID:oBtdx3GFO
男にしては白い肌は赤みを増している。褐色の瞳は順の身体を撫でるように、視点を移した。
顔から胸、腰へと這うように滑る視線がくすぐったい。
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:18:13.27 ID:oBtdx3GFO
「あっ」
彼の手が小さな子をあやすような手つきで順を撫でる。
たったそれだけで順は何も考えられなくなってしまうのだ。
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:18:52.24 ID:oBtdx3GFO
思い浮かぶのはふれ交の前日。
あの時の順は何でも出来そうな気がしていた。
望めば夢見るお姫様になる事だって。
なのに今は酔った振りをしなくては、こんな恋も出来ない。
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/26(土) 07:19:41.96 ID:oBtdx3GFO
坂上拓実の顔がゆっくりと近づく。
「坂上君…」
廃ホテルの一室、月明かりが窓から差し込み、一つの影を照らし出していた。
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