過去ログ - 成瀬順「坂上君とホテルに二人っきりか…(*・∀・)」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 23:59:29.54 ID:Yl1+fhpsO
山の上のお城。月明かりが、窓から差し込んで、坂上拓実と成瀬順、二人の人影を照らしていた。
廃ホテルの一室、薄暗い室内には他に人の姿は無い。
少し離れた場所にいるというのに、些細な息遣いでさえ耳元に感じられるものだから、冬の風に冷めた頬はすっかり熱を取り戻してしまった。

順は額に手を当て、眉間に浮かんだ皺を隠す。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:00:07.15 ID:nGJI54uvO





以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:00:48.32 ID:nGJI54uvO
2年2組の教室は未だ喧騒に包まれていた。
舞台を終えた高揚感で、片付けは終わったと言うのに誰一人帰る気配が無い。

「打ち上げ?」
「そう!」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:01:31.54 ID:nGJI54uvO
「やっぱさ、せっかく休日返上してまで頑張ったんだからっ、ちょっとくらいハメ外したっていいっしょ!ねっ、いっくん!」
「まぁ、ね、はは…」

そう言って彼女の恋人、三嶋樹は笑って、ちらと私の方へ目を移す。
主役を任されていながらそこから逃げ出した責任感、くらいは私の中にもある。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:02:46.69 ID:nGJI54uvO
口元に力を込め、なるべく自然な笑顔を作るよう心がける。
このまま笑顔で静かに教室から出よう。少し不自然さは残るが仕方あるまい。
もう舞台は幕引き。私の物語は終わったのだ。

それでも、坂上君が、成瀬も行こうよ、なんて言って笑うもんだから私はすっかり帰るタイミングを失ってしまったのだ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:05:23.73 ID:nGJI54uvO



飲み会が始まると、成瀬は酒大丈夫か?、その次は、お腹痛まないか?、
悲しいかな、振られた相手からの気遣いがこんなに惨めなものだと私は知らなかったのだ。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:07:13.47 ID:nGJI54uvO
すみませんが、少し落ちます。


10:名無しNIPPER[sage]
2015/12/25(金) 01:00:10.68 ID:XbnVu/LRo
をい!


11:名無しNIPPER[saga]
2015/12/26(土) 00:06:28.01 ID:oBtdx3GFO
だいぶ遅れました。すみません。
続きを書きます。




12:名無しNIPPER[saga]
2015/12/26(土) 00:20:25.56 ID:oBtdx3GFO
成瀬順はそっと溜息をついた。目の前では坂上が黙々と捜索を進めている。
好意は知られている。何かを期待してしまう自分が嫌なのだ。



以下略



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