89:名無しNIPPER[saga]
2015/12/26(土) 00:32:42.44 ID:Xz6Vmigfo
愛娘をからかい終えて、庭の方へちらりと視線を向けます。
相も変わらずあの子は竹馬に夢中になっていました。
――竹馬、ウマいのね。流石は男の子。
そう褒めまくったのがマズかったでしょうか。
やたらに竹馬で歩き回ろうとするのでなかなか難儀しています。
とりあえず竹馬通学の夢は諦めてくれたようですが。
「ねぇ、ほかにはシンデレラのおはなしってないの?」
「本当にシンデレラが好きなのね」
「うん! だってパパがしょっちゅーおはなししてくれるから!」
ちらりと夫を見遣ると、私の視線から逃れるように目を逸らしました。
……全く、もう。
「そうねぇ、実はとっておきのお話があるのよ」
「……! ほんとっ!?」
「ええ、本当の本当よ。ね、あなた?」
「……え、そこで俺に振る?」
「魔法使いはシンデレラの専門家でしょ?」
「何か違うような気もするけどなぁ」
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