過去ログ - 桃華｢星降る聖夜に｣ -SS速報VIP

過去ログ - 桃華｢星降る聖夜に｣

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31: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:56:40.87 ID:g9d8+0Mb0

　聖さんが合流してから最初のレッスン。
　まずは聖さんの能力の把握からということで、一曲歌ってもらっている。
　今日は青木慶さんとプロデューサーも一緒だ。
　

32: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:57:08.51 ID:g9d8+0Mb0

｢こうなると、桃華ちゃんはちょっとレッスンがきつくなりますけど……｣

｢あら、その方が楽しいのではなくって？｣

33: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:57:37.77 ID:g9d8+0Mb0

　音楽が止まって、ポーズを解く。
　慶さんの表情を見るに、合格のようだ。
　聖さんは……

34: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:58:06.98 ID:g9d8+0Mb0

｢うーん……｣

　聖さんは首を傾げて考え込んだ後、立ち上がってわたくしの後ろに移動した。

35: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:58:36.17 ID:g9d8+0Mb0

｢お願いシンデレラ夢は夢で終われない――あら？｣

　どこが、と言うのも難しいが、確かに変わった。
　強いて言うなら、柔らかくなったような。

36: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:59:12.93 ID:g9d8+0Mb0

｢輝く日のために――｣

　右手を頭の横で回し、伸ばした後で肘を曲げて人差し指をこめかみにつける。
　今回はここで終わりだ。

37: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 20:59:39.20 ID:g9d8+0Mb0

｢プロデューサー｣

｢…………｣

38: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 21:00:09.82 ID:g9d8+0Mb0

｢そういうことですの？　聖さん｣

｢うん…お願いね…？｣

39: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 21:00:36.37 ID:g9d8+0Mb0

｢その通りです……｣

｢では、問題はないのではなくって？　……いえ、ひとつだけありましたわね｣

40: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 21:01:05.62 ID:g9d8+0Mb0

　数回のコールで、相手が出た。

｢ごきげんよう、お母様。今お時間はありまして？｣

41: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/25(金) 21:01:37.48 ID:g9d8+0Mb0

｢わたくしのクリスマスの予定ですけど、すべてキャンセルしますわ｣

『予定があるのですか？』

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