過去ログ - 桃華｢星降る聖夜に｣ -SS速報VIP

過去ログ - 桃華｢星降る聖夜に｣

↓ 1- 覧 板 20

50: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:11:07.85 ID:LGyYwxXB0

｢桃華さん…これ……どうかな？｣

　聖さんがネックレスを手にわたくしを呼ぶ。

51: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:11:44.17 ID:LGyYwxXB0

｢わたくしは……これなんてよさそうですわね｣

　棚をざっと見て、ひとつのネックレスを手に取った。
　六枚の板でできている結晶だ。

以下略

52: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:12:18.06 ID:LGyYwxXB0

　聖さんとお話しながら選んでいくのは楽しかった。
　このフロアはほぼ回ったはずだ。

｢そろそろ移動したほうがよさそうですわね｣

以下略

53: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:12:52.77 ID:LGyYwxXB0

｢高価なものでもありませんし、小学生のお小遣いでも買えますわ。プロデューサーには緑が似合いそうですし、これくらいの大きさなら付けていても邪魔にはならないでしょう？｣

　それに、季節も選ばない。
　せっかく選んだのだから、反論はさせない。

以下略

54: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:13:41.84 ID:LGyYwxXB0

　クリスマスコンサートの会場は屋外だが、控え室は屋内にあった。
　とはいえ、大部屋を開放しただけだから出演者は全員同じところに居る。
　もう日が暮れているし、今日は雪がちらついているから本当に助かった。

以下略

55: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:14:09.12 ID:LGyYwxXB0

｢なにがあろうと、わたくし達がなんとかしますわ｣

｢そこはわかってはいるんですよ。あとは私の方でミスがないか……｣

以下略

56: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:14:58.24 ID:LGyYwxXB0

　そうこうしているうちに、スタンバイの時間が来た。
　衣装もマイクも準備はできている。

｢プロデューサーちゃまのお仕事はステージのサポートですわ。ですから、わたくし達のことをちゃんと見守っていてくださいまし｣

以下略

57: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:15:25.88 ID:LGyYwxXB0

｢Silent night, holy night...｣

　聖さんが下手から、歌いながら歩いて出てくる。

以下略

58: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:15:55.29 ID:LGyYwxXB0

｢Silent night, holy night!｣

　今度は、わたくしが上手から歩く。

以下略

59: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:16:26.29 ID:LGyYwxXB0

　ステージ中央で聖さんと並んで前を向く。

｢｢Silent night, holy night｣｣

以下略

60: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/12/27(日) 14:16:53.51 ID:LGyYwxXB0

　歌い終わって、聖さんと客席に向かって一礼する。
　静かな拍手が、ちらつく雪に溶けるように消えていった。

　――準備はよろしくて？

以下略

65Res/64.21 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ