過去ログ - ありす「聖夜の国のありす」
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10: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:17:45.90 ID:WxlnYw7u0
「ただし、泊まるのは俺の家じゃなくて事務所。俺も泊まるから、それで勘弁してくれ」

と、真剣な目をして私に告げた。
実は彼の家……というか男性の部屋にも少し興味はあった。
しかし、メインはそこではなく、プロデューサーと一緒にいるという事であるため、
以下略



11: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:18:49.65 ID:WxlnYw7u0
暖房がつけてあるので、寒くはない、けれど。
底冷えするような静寂に、私も少し困り果てていた。
これなら一人で家にいた方がマシだったか―――と思った時。

「よし!橘、ちょっと待ってろ!」
以下略



12: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:19:45.38 ID:WxlnYw7u0
「……小さい、ですね」
「まぁ俺と凛、卯月、未央とたまにちひろさんが使ってたぐらいだからこのサイズで十分だったんだ。いつかまた使おうと思って、手入れだけは定期的にしてたんだ」

私がテーブルを眺めている間に、プロデューサーは黒の敷布団と赤の掛布団、そして黒い鞄を持ってきて、せっせとこたつのセッティングを始めた。
暖房がついていて、尚且つ節約ももうあまり必要ないのに、どうしてこんなものを……
以下略



13: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:21:25.74 ID:WxlnYw7u0
「そんでついでにこれも見つけてきた」

どん、と机の上に置かれた、布団と共にプロデューサーが持ってきた黒い鞄。
それはなんとなく見覚えがあった。

以下略



14: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:22:27.71 ID:WxlnYw7u0
鞄を開けて、中身を次々と取り出しながらプロデューサーは言った。
ミミック姿の幸子さん、アルウラネ姿の夕美さん、そして……パティシエ姿の、私。

「……ルール、私は知らないのですけれど」
「大丈夫、ちゃんと説明するよ。……俺もちょっと、あいまいなとこはあるけどさ」
以下略



15: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:24:25.14 ID:WxlnYw7u0
「ちょっと休憩しようか」

3回目のダイスDEシンデレラを終えたところで、プロデューサーは立ち上がった。
ちなみに彼が1勝で、私は2勝だ。
楽しい時間が過ぎるのは早いというが、18時ぐらいに始めたはずなのにもう20時を回ろうとしていた。
以下略



16: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:27:05.18 ID:WxlnYw7u0
「橘はゆっくりしてていいんだぞ?」
「いえ、二人でやった方が効率的で早くできるでしょうし」
「……まぁ、橘がいいんなら、構わないけれどさ」

冷蔵庫の野菜室を開けると、そこには人参やじゃがいも、玉ねぎと一緒に無造作にシチューのルーの箱が置かれていた。
以下略



17: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:28:58.71 ID:WxlnYw7u0
『いただきます』

二人揃ってこたつに入ってシチューを食べる。
キッチンにずっと立ていて冷えた体の芯が、じんわりと温まっていく。

以下略



18: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:30:57.27 ID:WxlnYw7u0
「綺麗な雪だな―――ありす」

そう言ってやってしまった、と口を手で押さえて私から視線をそらすプロデューサー。
昔、私と出会ったばかりの頃。
彼は私の事をそのように呼んでいた事を思い出す。
以下略



19: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:31:44.22 ID:WxlnYw7u0
終わりです。ありがとうございました。

ありすちゃんボイス一周年おめでとう!


20:名無しNIPPER[sage]
2015/12/25(金) 21:54:11.82 ID:BhT7cHsY0
おつおつ


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