155:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:17:53.30 ID:n2iMbe3/0
……そして……はい、間が持ちません……。どうしてかしら……。意識しすぎ
ると沈黙がつらくなってしまうのかしら……。
156:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:18:36.90 ID:n2iMbe3/0
「あのときの約束って有効でしょうか……?」
あのとき? ああ……えっと……あ、あれだ、お花見の時の……。
157:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:19:27.62 ID:n2iMbe3/0
正直言って話の中身なんて聞いちゃいなかったの。
彼の少しづつ変わる表情、溜息交じりの独白、広い肩幅がしゅんと縮まるところを
ずっとずっと見ていたんだもの。
158:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:20:12.34 ID:n2iMbe3/0
「すみません……こんな話をして……」
いいえ、大丈夫ですから……と手を振るのは私が慎み深いからじゃなくて
本当に大丈夫だったから。
159:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:20:44.61 ID:n2iMbe3/0
内容を少し思い出すと新しいプロジェクトとかイベントとかだったわ。まだ構想
段階だって言ってたけど彼の事だもの、成功させちゃうんだわ。
成功してもっとあの子たちとの絆を深めていくのよね……。
160:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:21:39.75 ID:n2iMbe3/0
それから一時間ぐらいたったのかな、担当のプロデューサーが私を呼んできて
再開になったの。
161:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:22:17.70 ID:n2iMbe3/0
「ねえ楓さん」
唐突に杏ちゃんが向こうを眺めたままぼそっと呟いた。
162:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:23:29.59 ID:n2iMbe3/0
「いや、いいんだよ楓さんがうちのプロデューサーが好きでも」
認めてないわよ。だなんて台詞を吐いてもここでは恥の上塗りかしらね……。
163:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:24:16.15 ID:n2iMbe3/0
「そうそう。あれで頼りになるからねー、くらっときちゃう子もいるかもねーって話。
みんな言おうとしないけどね」
「言おうとしない?」
164:名無しNIPPER
2015/12/29(火) 04:24:44.91 ID:n2iMbe3/0
「いや別に弱みを握ろうとかそういうのじゃないよ」
ただ……と続けた。
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