15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/29(火) 14:05:39.25 ID:F1HAyKSGo
海岸線沿いを走る僕と先輩。
照り付ける太陽のおかげで僕の靴はすっかり乾いていた。
きっと先輩の服や髪も同じ状況なのではなかろうか。
靴と違って服や髪だと状況が全く同じとは言い難いだろうが。
「また暑くなってきたねー」
「そう、ですね」
ほんの少しずつ重くなっていくペダル。
先輩が行きたい場所まで僕の身体は耐えられるだろうか。
僕は元々そこまで体力があるほうじゃない。
面倒くさいという理由で運動部に入ることを敬遠していた自分に少し苛立ちを感じてしまう。
「綺麗だねー、海って」
先輩に言われて視線を少し水平線の方へ向ける。
光を反射してキラキラと輝く海。
そんな海を細い眼で見つめる先輩。
先輩の方が綺麗だ。思っても言えないけれど、本気でそんなクサイ事を思った。
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