36:gjk3dsi92nf[saga]
2015/12/28(月) 10:56:31.59 ID:95ZtaLIO0
第2話「奴らの目的」
一人で調査に出た滅正。
だが、スパイダーが逃げ出して一時間も経ってないのに目撃情報が出てくるわけがない。
「あちゃー、また勢いで出ちゃったな。」
公園のベンチに座って缶のミルクココアを飲んでいると、通りかかる女子高生の会話が耳に入った。
「ねぇねぇ、蜘蛛人間って知ってる?」
「知ってる知ってる。会うと誘拐されちゃうヤツでしょ?」
「うん。私は信じてないけどね。どうせスーツ着たオッサンでしょ。」
滅正は会話を聞いて、ある仮説をたてた。
(スパイダーって前から噂になってたのか?誘拐してるなら本当は暗殺者じゃなくね?)
気になった滅正はベンチから立ち上がり、ある人物に電話した。
「もしもし、ロギーか?」
「滅正さん?何かあったんスか?」
滅正が話している相手はロギーといって、ネットに詳しい情報通である。
「このあと時間あるかい?」
「あー、ないっすよ。」
「よし、なら12時半にイエロードットに集合だ。」
「はい、了解っす」
滅正はロギーと約束をし、喫茶店イエロードットに向かった。
一方、家に帰った知残はまだ滅正の事を心配していた。
そんな知残を見ていた敬座とノージャスはヒソヒソと話をしていた。
「滅正、本当は知残ちゃんにカッコいいとこ見せたいだけなんじゃないの?」
「そうかもな。倒辛は神川のこと好きだし、それも片想いだもんな。」
そんな会話が聞こえていない知残は、今も滅正の気持ちに気付かず、あくまで友達としての彼を気にかけていた。
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