54:gjk3dsi92nf[saga]
2015/12/28(月) 22:02:57.30 ID:95ZtaLIO0
第2話「奴らの目的」 その4
滅正は家に帰って来た。
「ただいま···」
「あ、おかえり滅正。あのクモは見つかった?」
「それが、見つけたけど俺の力じゃかなわなかった。退散してきたんだ。」
知残、ノージャス、敬座は少し驚いた。
「なら今度は皆で探そ!」
知残の意見に他の三人は賛成した。
「うん。そうだね。」
早速、四人でスパイダーの捜索を始めた。
知残は瀬祭大学の近く、敬座はゲームセンターの近く、滅正とノージャスは川の近くをそれぞれ調べた。
知残は大学の近くにあるコンビニを重点的に調べていた。
「よう、知残」
知残は振り向き、自分を呼んだのがだれか確かめた。
「あ、輝ノ助、一馬!」
同級生で現役大学生の隆島輝ノ助と間宮一馬だった。
「そんなとこでなにやってんの?」
「いや、ちょっと蜘蛛人間を探しててね。」
「ふーん。そんなことより、皆でカラオケ行こうぜ!」
「マジ!?いくいく!」
知残は二人に誘われ、あっさりと遊びに行ってしまった。
滅正とノージャスは、スパイダーが見つからず疲れていた。
「あーもう、どうしたらいーんだよ!」
滅正は川辺の芝生に寝転んだ。
「はぁ、知残はまだ振り向いてくれないし、俺はどうしたら···」
そんな滅正にノージャスは言った。
「滅正。大丈夫だよ。知残ちゃんは滅正の良いところ、ちゃんと分かってくれてるよ。」
「そうかな?俺の事をクズ呼ばわりする間宮と隆島みたいな奴らと仲いいし、俺じゃ駄目だろうなー」
「私だって悩むよ。敬ちゃん、本当に私のこと好きなのかなーって。でも、聞いてみるのが一番だよ。」
「聞いてみる···?」
「うん。滅正も聞いてみな。知残ちゃんは滅正といると楽しいかって。私も敬ちゃんに聞いてみたら、スッキリしたし。」
「···。」
その時、ノージャスの携帯から1FINGERの「はじまりの日」が鳴った。
敬座からの着信だった。
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