58:gjk3dsi92nf[saga]
2015/12/29(火) 09:22:33.30 ID:2xmLqhDS0
第3話「死の連鎖」 その1
「お待たせー、出来たよ!」
ノージャスが朝食である四人分のご飯、味噌汁、サラダと焼き魚を運んできた。
「いっただっきまーす!」
「美味しい!やっぱノージャス凄いね!」
「えへへ、ありがとね。」
「おーい、テレビつけてもいい?」
「あ、いいよー」
滅正がテレビの電源を入れると、ニュースが放送されていた。
「次のニュースです。瀬祭市でまたも高校生の少年が自殺しました。高校生の自殺は今月に入って三度目です···」
このニュースを聞いた知残は少し怪しいと思った。
「ねぇ、何か変じゃない?月に三回も自殺なんて。あたしあとでロギーに聞いてみる。」
「なら俺も一緒に···」
「ありがと。滅正とロギーは仲いいもんね。」
その後、滅正と知残はロギーとイエロードットに集合し、自殺騒ぎについて聞いた。
「あー、あのことっすか。あれなら学校で最近妙な事が起きてるんすよ。」
「妙な事···?」
「自殺した奴ら、実は全員自殺する五日前から性格がかなりおかしくなってたんですよ。」
「性格って···どんな風に?」
「ちょっと触っただけでも『来るな!』とか、先生に指名された時に『嫌だ!』って大声で···」
ここで、滅正はある仮説をたてた。
(もしこれがスパイダーの言ってた感情操作によるものだとしたら、怪人の仕業か···?)
そして、ロギーは二人に言った。
「すんません、俺、あんまこうゆうの詳しくなくて···これ以上のことは分からないんです···」
「いいよ、ありがとね、ロギー。」
「あぁ。少し分かった事もあるし。あとは佐津川に頼むよ。」
滅正と知残は店を後にした。
佐津川有希は街を回っているフリーターで、滅正の情報屋の一人でもある。
滅正と知残は映画好きの佐津川がよくいる映画館に行った。
佐津川はわりと早く見つかった。
「よう、佐津川。今時間はあるかね?」
「倒辛ちゃん、神川くんも。映画終わったし、時間はあるけど。」
「なら話は早いね。あたしたち、あの高校生自殺事件について調べてるんだけど···」
「あー、あれね。あれならこの男を調べた方がいい。」
佐津川は髭を生やしてスカジャンを着た男の写真を渡した。
「こいつはいつも自殺するのを学校の外から見てる男さ。こいつを追えば···」
「よし。そうしよう。ありがとうな、佐津川。知残、行くよ。」
「OK!」
滅正と知残は男の写真を持って映画館から出た。
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