73: ◆jFOAtUBOww[saga]
2015/12/30(水) 09:45:18.64 ID:/pUqWOyR0
第4話「恐怖心の呪縛」 その1
滅正が気を失っている頃、知残と敬座はあるアパートの前で大滝を捕まえていた。
「ねぇ、あなた、大滝義彦さんだよね。どうしていつも現場に···」
すると、大滝は二人に向かって土下座をした。
「ごめんなさい!僕は···こんなダメ人間で···でも、せめて息子の···宏は幸せにしたくて···
あの化け物に金を貰って···」
「あぁ。よくわかってるじゃないか。お客様。」
三人の前に現れたのは、滅正たちから逃げたクロードボーンだった。
「お前が犯人か!」
「その通り。私はこいつのせがれの友人、恋人を一人ずつ抹殺していき、殺したあとに金を渡した。」
「この人の心の弱さにつけこんだのね···」
「お前らもあの二人と同じようにしてやる。」
「じゃあ、滅正とノージャスを···許せない!変身!」
敬座と知残はライダーに変身し、ボーンに攻撃を繰り出した。
雷滅と正無はボーンに苦戦したが、ティアとVOは善戦していた。
「くっ···さっきの奴らより強いな···」
「よし、敬座、行くよ!」
「あぁ。ノージャスと倒辛の仇はとらせてもらう!」
ティアはイクサバーストモードに、VOはソーサラーに変身した。
「その命、神様にお返ししてよね!」
ティアイクサがイクサカリバーで切りつけた直後に、VOソーサラーが「ライトニング」の魔法を放った。
「なっ、見くびっていたか···また会おう!」
ボーンは出現時と同じくオーラと共にその場から消えた。
「ちくしょう、逃げたか。神川、その男も連れていこう。調べれば何か分かるかも···」
変身解除した二人は、大滝を連れて家に帰った。
「ただいまー」
知残がそう言ってドアを開けると、ソファーにいる滅正が悲鳴をあげた。
「ああもう!俺の事はほっとけよ!」
「え、どうしたの滅正!」
「うるさい!何が分かる···オマエニナニガワカルンダー!」
「ノージャス、これはどうなってる?どうして倒辛は···」
「···滅正はあの怪人の攻撃を受けたの。そしてあいつは人の自殺願望を高めて今まで悪さをしていた···」
「そんな···このままじゃ滅正が···」
知残の心の中に悲しみが走った。
「うるせぇ!どうせ俺なんていなけりゃいいんだろ!」
滅正は階段を上って自分の部屋に行ってしまった。
一同は嫌な予感を感じた。
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