過去ログ - 電「2人だけの、メリークリスマス」
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17: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/26(土) 21:12:17.09 ID:mZ8DYoJ5O
司令官「電がそばにいると……心も体も、あったかいよ。とっても」

電「……電が、司令官を暖めてあげられるのならそれは、とってもとっても。嬉しいのです」

電「だって司令官は、いつもいつも私達のためを思ってくれて。そのために、身を削って頑張ってくれて」

司令官「そんなことないよ。寧ろ、いつも傷つきながら戦っている君達こそ――」

電「」フルフル

電「今日だって、私達が戦っている間ずっと。甲板で、指示出しをしてくれていたんでしょう?」

電「帰ってきた私達を撫でてくれた司令官の手、とても、冷たかったのです……。それなのに、みんながこたつで寝ている中また外で見張り警戒してくれて……」

司令官「……」

電「一昨日は、みんなの枕元へプレゼントを置くために一晩中鎮守府を駆けて。昨晩はパーティの後、遅れた分の仕事を取り戻すためにこっそり徹夜をして。全然、寝ていないんじゃないですか?」

司令官「う……」

電「けれど今日も一日、間宮さんの手伝いと任務でずっと動いていて。司令官、くたくたな筈なのに笑ってごまかして……」

司令官「参ったな……全部、筒抜けだったのか……」

電「司令官がみんなを見てくれているように、私達も司令官を見ているのです。……電は、ずっと司令官を見てきたのです」

電「司令官のこと……分からないと思ったら、大間違いなのです。電は、電は伊達に、長い時間を司令官と一諸に過ごしていないのですっ」

司令官(しゃべりながら、感情が高ぶってしまったのか。目の縁に涙を溜め、少し怒ったように頬を紅潮させながら、必死に声を張り上げる電の姿)

司令官(それこそ、電と過ごした時間の中でも、見るのは初めてな気がして)

司令官(その姿に。さっき感じた充足感の正体が、分かった気がした)

司令官「ああ……そうか」ポソ

司令官(彼女は変わったんじゃない。ただ、僕にはこうして『彼女自身を』出してくれるんだ)



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