過去ログ - 貴音「ざ・まじっく・どらごん」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:08:16.65 ID:bauBs7zr0
「嬉しそうにしてる時って、いっつも耳がピコピコしてるもん」

「し、してません」

「昔からの癖さー」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:08:48.52 ID:bauBs7zr0
 憎たらしい顔を浮かべ続けながら、響は隣に腰を下ろします。
 そして流れる様に、わたくしの身体に手を伸ばしました。

「ぷにぷにして」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:09:14.68 ID:bauBs7zr0
 いつからでしょうか。わたくしよりも響の方が、物知りになったのは。
 響の話には、わたくしが見たことも聞いたこともない動物が沢山登場するのです。
 この海を越え、陸を越え、更には海を越えた処には氷の世界が在り、そこに住まう命についても博識なのだから、面妖です。

 わたくしが響を背中に乗せて、大空を舞う時もそうです。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:09:41.66 ID:bauBs7zr0
「今日は早いですね」

「一緒にお昼食べたくて」

「そうですか」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:10:28.22 ID:bauBs7zr0
「じゃーん」

 響は得意げに、銀色の筒と片手大の白い何かを取り出しました。

「何だと思う?」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:10:59.46 ID:bauBs7zr0
 白い何かはともかく、銀色の筒は幾度も似た物を見たことがありますから。
 大抵は鮮やかな色合いに、熊や獅子の絵が入っていたと思いますが。
 この天然娘は、何度も自分が持ってきていることを失念している様で、笑いを堪えるのに苦心します。

「すいとう、です」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:11:26.75 ID:bauBs7zr0
 勝ち誇った表情を浮かべながら、響は筒を軽く振りました。

「魔法びん」

「はい?」
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:11:53.62 ID:bauBs7zr0
 響は筒の上部を捻り外すと、ごちゃごちゃとした白い蓋が現れました。

「基本的には水筒と変わりないんだけど」

 その白い蓋をも、響は外します。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:12:36.09 ID:bauBs7zr0
「水筒だと、漏れたり溶けちゃったりするから」

「銀色は強さの象徴ですから」

「んふっ」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:13:04.84 ID:bauBs7zr0
 魔法はみすてりあすだから云々と響は洩らしながら、白い何かについての説明を始めました。
 最近の響には、嘘やごまかしが増えた様な気がします。
 それが上手いか否かは、別として。

 これが噂に聞いてきた人間という生き物なのでしょうか。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:13:33.42 ID:bauBs7zr0
「だからね、こっちはカップ麺っていうの」

「かっぷ?」

「カップ麺」
以下略



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