2:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 14:58:25.25 ID:bauBs7zr0
目を覚ます時だって、例外ではありません。
騒ぎ立て、砂煙を巻き上げてはしたなく飛び起きようものなら、わたくしはわたくしでなくなるのでしょう。
急き起きることなど、以ての外。
瞼は開ける時には、静かにゆっくりと。
頭の先から尾先までは、まるで天界の聖鞭の様に。しなやかにそして美しく。
刈安色の砂化粧を施された身体を洗う時も、ぐるぐると回り、激しく音を立てることなどありません。
透き通った水に溶け込む様に、音も無く浸かるのです。
全てはわたくしが、わたくしで在る為に。
例えそれが、独りぼっちの入り江であっても。
「きゃああああああああ!!」
「うぎゃああああああああ!!」
わたくしは、わたくしではなくなってしまいました。
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