20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:09:41.66 ID:bauBs7zr0
「今日は早いですね」
「一緒にお昼食べたくて」
「そうですか」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:10:28.22 ID:bauBs7zr0
「じゃーん」
響は得意げに、銀色の筒と片手大の白い何かを取り出しました。
「何だと思う?」
22:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:10:59.46 ID:bauBs7zr0
白い何かはともかく、銀色の筒は幾度も似た物を見たことがありますから。
大抵は鮮やかな色合いに、熊や獅子の絵が入っていたと思いますが。
この天然娘は、何度も自分が持ってきていることを失念している様で、笑いを堪えるのに苦心します。
「すいとう、です」
23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:11:26.75 ID:bauBs7zr0
勝ち誇った表情を浮かべながら、響は筒を軽く振りました。
「魔法びん」
「はい?」
24:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:11:53.62 ID:bauBs7zr0
響は筒の上部を捻り外すと、ごちゃごちゃとした白い蓋が現れました。
「基本的には水筒と変わりないんだけど」
その白い蓋をも、響は外します。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:12:36.09 ID:bauBs7zr0
「水筒だと、漏れたり溶けちゃったりするから」
「銀色は強さの象徴ですから」
「んふっ」
26:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:13:04.84 ID:bauBs7zr0
魔法はみすてりあすだから云々と響は洩らしながら、白い何かについての説明を始めました。
最近の響には、嘘やごまかしが増えた様な気がします。
それが上手いか否かは、別として。
これが噂に聞いてきた人間という生き物なのでしょうか。
27:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:13:33.42 ID:bauBs7zr0
「だからね、こっちはカップ麺っていうの」
「かっぷ?」
「カップ麺」
28:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:14:06.72 ID:bauBs7zr0
「味見はおまかせください」
「待て」
しかし、響の手がわたくしを制止します。
29:名無しNIPPER[sage]
2015/12/27(日) 15:14:11.78 ID:ZpkMZ2WDO
ぱふ
30:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:14:26.04 ID:bauBs7zr0
「犬扱いとは」
「犬は好きだぞ」
「いぬ美どのは可愛いですが」
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