過去ログ - 貴音「ざ・まじっく・どらごん」
1- 20
3:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 14:59:59.02 ID:bauBs7zr0
「いやああああ!!」

 頭よりも身体が云々とは、正にこのこと。

 阿鼻叫喚、わたくしの身体は砂煙を巻き上げてはしたなく飛び起きました。
 久々に開く喉にとっても、それはあまりに酷な出番でした。

「ああああ!!」

 この入り江が幻だの伝説だのと云われる所以はその構造にあり。
 入り口から奥にかけて、上弧を描く様縦に膨らみ、窄まっていく洞窟なのです。
 永きに渡り人目に付かなかった理由は、島の端の端に位置しており、そしてその小さな入り口が、誰も寄りつかない様な岩々に紛れているからに他なりません。

 そんな洞窟の一番奥に、わたくしの寝床が在ります。

 そして、わたくしは仰け反る様に飛び跳ね起きました。

 結果は一つ。






「はうっ」

 ごん。
 重く、鈍い音を何処か遠くで聞いたわたくしの視界に、ゆっくりと幕が下ろされていきました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
67Res/28.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice